2007年08月27日

今では住み分けられている 〜TRPGにおける「ごっこ遊び」の語弊〜

 今日はロールプレイに関わることあれこれ。

 TRPGのロールプレイを「ごっこ遊び」と表現したのは誰だかは、TRPGに勝敗はないという言葉と同様、誰が嚆矢だか定かではありません。だが、かなり古い時期から使われていたとは思います。
 TRPGの前身たるアナログゲームの世界では、例えば『ディプロマシー』などの交渉ゲームで、ゲーム内容を楽しむべくプレイヤーが外交官っぽいそぶりをしたりするのがロールプレイの源流だという説をどこかで読んだことがあります。僕もこの説で概ねいいと思い、これから「TRPG以前からロールプレイは存在していた」と考えています。

 先人たちはTRPGにも継承された交渉ゲームのロールプレイを、それを知らない人に分かりやすく表現するために「ごっこ遊び」のようなものと表現したのでしょう。ただ、一般人が想像するごっこ遊びはこいでたくが漫画で描いた通り、幼稚園児が楽しむアンパンマンごっこなどの「お遊戯」であり、それをゲームに結びつけるのは困難だという語弊からなる問題を起こしました。
 さらに演劇の脚本めいたリプレイ本が登場するに至り、TRPGゲーマーは、ひょっとしてTRPGはゲームというより芝居か何かではないかと考えるようになりました。より正確に云えば、演劇をするに近い目的を持ったゲームなのではと考えたわけです。

 ゲームとごっこ遊びの違い。
 TRPGはこの違いを曖昧にしてきたし、遊び手だって明瞭に区分したりはしてません。ウォーゲームから継承した部分を除けば、TRPGはいつだってごっこ遊びに転じることができます。

 実際はどうなのか。
 今までは「自分たちはゲームをしている」ことを前提に、1つのゲームの中にゲーム性、演技性などがどのくらいの割合で混入されているのかを問うことが主体でした。

 だが実の所、TRPGは行事であってゲームはその中の(行事内)プログラムに過ぎないとも云えます。歓談あり、創作活動ありの中、じゃそろそろゲームをしますかとゲーム盤を取り出す……そんな懇親会全体をTRPGと認識しているのが、現在のTRPGの姿ではないかと考えています。
 それというのも、TRPGでは終始ウォーゲームを意識してHPやMPを管理せにゃならんゲームというものでなく、また戦闘中までロールプレイを意識して行動を制限せにゃならんゲームでもありません。これが交渉ゲームともなると、プレイ開始から終了までロールプレイをプレイ中に貫徹するのが通例で、TRPGより密接した関係にあります(それゆえ、「やってられんわ」とぶっちゃける人もいるんですけど)。
 
 ゲームもしている。ごっこ遊びもしている。
 それがパートとしてきっちり分離しているのが現状なのではないでしょうか。それが正しいか否かではなく、進化の一過程として現状ではまあいいんじゃないかという段階にあるのでしょう。
 もちろん、これからさらに欲が出てきたり、他のゲームから外圧を受けたり、はたまた問題が浮上したりして、TRPGはこれからも変化し続けるでしょう。

 今日はここまで。
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2007年08月23日

廃鉱の村 〜コミケ72感想〜

 コミケ72行ってきました。
 その代償として足首を負傷、肩と背中が筋肉痛を起こし、首から下は満身創痍状態となりました。おっさんの体にはきついです。

 さて、今回も同人TRPGを何作か購入。
 いつもながら、リプレイ本に回すお金がないので同人TRPGシステムやサプリメント中心です。つーか、普段からリプレイとか買わないし。
 でも、それだと素通りで終わるサークルばかりになるのがは少し寂しいところ。昔に比べると、リプレイやシナリオ集のみのサークルがメインになっているって感はあります。とみに同人サプリメントはぐっと減ったでしょうか。

 そもそも、同人サプリの多くは海外TRPGの未訳サプリを翻訳したもの(価値は絶大)が中心なわけで、国産TRPGの場合は各サークルごとのオリジナルルールを集約した至ってローカルな代物。んで、それが例えば『ソードワールド』なんかに大戦格闘ゲームばりの必殺技を出せるシステムとか、もうバランスよりも思いつきで作ったっていう手作り感が結構面白いもんなんです。
 海外TRPGの場合はコアなサークルが地道に活動していますが、海外TRPGに対する裾野が狭まっている……未訳海外TRPGへの関心が少なくなっている現状では、同人を機に新たな発見は望み辛いと云ってもいいでしょう。

 国産の方に関しては、もう期待しない方がいいかも。
 ローカルルールの多くはHPで掲載できる程度の内容なので、そちらに移行したのが第一の理由でしょうけど、ローカルルールそのものの意義の低下や、それを同人にしてマーケットで交流しようという流れが断絶したこともあると僕は考えています。

 昔は井上純弌が『セーラーTORG』とか作ったり、岡田伸らのグループが『サイバーパンク2.0.2.0』の良質サプリや『ファイティングファンタジー』のGURPG版なんか出してたりしてましたけど、そうしたセミプロがプロになって同人TRPGからいなくなり、同人TRPGがアマチュアだけの世界になると、一気にローカル化した感があります。

 なんか、もうスルーしても何ら影響しないになってきました。
 昔は捨て置けない貴重な情報があちらこちらにあったんですけど、残念ながらリプレイやシナリオは基本的にはスルーしたって問題ないものです。

 読まなかったからって、僕のプレイ環境に一体何の差が生ずると云うのでしょうか? プロの作品でさえ参考程度なのに、先日まで縁なき他所様が内輪で催したゲームプレイの結果としてまとめられたに過ぎないリプレイやシナリオを意識せざるを得ない環境にあるというのでしょうか。

 なんか志という点で、コミケの中でも低迷しているジャンルかもしれません。TRPGより規模が小さい旅行とか趣味とかのサークルの方が、まだ知らない人に情報を提供しようという意志を感じます。

 つーか、どこのサークル行っても、
 「○○のリプレイです」
 なんて分かりきったことを判を押すように云う。
 そんなのは玄人なら一目瞭然なのだし、素人はそもそも該当システムもリプレイが何なのかも知らない。
 その後はこちらが切り出すまでだんまり。CRPGで街の入り口にいる「ここは○○の街だよ」というあのウザい町民と一緒で、味気ないにも程があります。漫画じゃないんだし、短い時間で要点を読みきれるわけないので少しはセールスしてほしいところ。
 エロ同人誌はエロがよければいいので売り子が素っ気なくても無問題ですけど、趣味系サークルがつまんなそうにしてるのは正直、購買参加者(「客」ではない)としては近寄りたくない空気漂ってます。

 暇で嫌気さしてるのは分かるけどさ。

 まぁ、逆に売り子2〜3名が「これ面白かったんだよな」「そうそう」と購買参加者置き去りにして盛り上がるのも勘弁してほしかった。引きました。思いっきり。

 結局、総体としてはコミケでのTRPGは至って地味かつ資源に乏しい「廃鉱の村」に成り果ててしまったのではという思いを新たにしました。
 この状態では、これからも他のジャンルの「ついで」として1時以降に覗くのが続きそうです。
posted by 回転翼 at 09:01 | TrackBack(0) | TRPG雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年08月16日

熱中症にならんように 〜コミケですね〜

 明日はコミケです。
 今回も僕は一般参加者として行きますのでよろしくお願いします。
 ……同人音楽系の後に。人気があり行列がすぐ出来てすぐに売り切れる人気サークルと、まったく並ばないけど部数が少なくすぐに撤収してしまうサークル……僕は前者を先に回してしまうので後者には恵まれない傾向があります。TRPG系は大抵後者。
 
 同人TRPGハンターとして、今回も恵み多いことを期待しています。
 
タグ:コミケ TRPG
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2007年08月11日

今は紳士ライン 〜ロールプレイする意味についてあれあれ〜

 最近、ニコニコ動画観てて『グランド・セフト・オート』に対する視点ががらっと変わりました。以前はプレイヤーが怪獣のように街中でやりたい放題するゲームだと思ってたんですけど、やりたい放題なのは街の方だということを自覚。

 カオスモード……。
 RPGこわい。
 あれほどまでPCが危険に晒され続けるの、TRPGはない。
 かなり嫉妬。

 今日はそもそもTRPGはロールプレイなんかする意味あるのかなんて、色々考えてみる話。

 TRPGにとってキャラクターは能力値やクラス・数値修正の集まりではない。映画や小説の登場人物さながらの役割があるのだと訴える作品は少なくありません。すなわち、ウォーゲームから分離した物語再生装置であるTRPGライヴの中でも、PCはフリートークの中でその設定が常にロールプレイという形で反映されるってことです。

 云わば、TRPGにおける仮想人格の相互認知保障に関する紳士協定。
 アニメで云えば、配役と中の人が違っていても配役の方で認知してもらえますかってことです。泉こなたの設定が書かれたキャラクターシートを持った人が、平野綾ではなく中田譲治だったとして、どうしてもギロロ伍長が気味の悪い演技をしているようにしか見えなくても、聴いてる仲間は中田譲治が泉こなたをロールプレイしていると認めてくれるかということです。

 いや、この喩えは悪かった。
 それはそれで面白いから。

 実際、演じるキャラと中の人との容姿・性格・声色がかけ離れてるなんてことはよくあること。TRPGの場合、面と向かい合い生演技を披露されるのだからどうでもいいってことではない。
 しかも昨今の国産TRPGはカバーやサンプルキャラに少年少女がてんこ盛りで、ゲーム世界も高校だったりして、現在のゲーマーたちとは年齢がかけ離れている場合が多い。もちろん、年齢以上にかっこよさ、可愛さという点では越えようのない壁があることは云うまでもありません。
 正直、かなり無理しなければ、ルルブで謳っているような「物語の登場人物さながらの」キャラを演じることなんて無理。大抵はなあなあで終わってしまうことの方が多いです。

 それでもTRPGゲーマーはよく耐えています。
 席を立って、「ウゼェ!! このピザ野郎っ。女子キャラなんかやるんじゃねぇ」と殴りかかるどっきゅんな方にはまだお目にかかってないし、僕もまだ未遂で終わっています。

 そういう実際の面もそうだけど、自分の設定したキャラクターで物語を作りたいという願望が、30年経ってもまだ廃れていない。建前でもよぉみんな捨てていないなって思います。
 むしろ昔よりこだわってる?
 
 それでも時折TRPG畑から、MMORPGに遊び手を奪われたなんて意見を目にします。僕も昔、『ラグナロク・オンライン』やってたんでそうなのかなと思って色々な人に尋ねたけど、TRPGに比べてMMORPGが優れているなんて答えは聞きませんでしたなぁ。そもそもTRPGからの参入組からして皆無。昔TRPGしてたけど人の繋がりが切れちゃってなんとなく途絶えちゃったという人はいたけど、自分からTRPGから鞍替えするべくサークルもコンベンションも絶ってきましたという人には出逢ってません。

 なんか、TRPG業界にはMMORPGへの一方的な憧れってのがあるのではないのかな。曲りなりにもCGによって外見にペルソナがかけられる。性別も自称でよい。そういう見た目のペルソナがあることはロールプレイに苦慮しているTRPGゲーマーにとっては憧れるのかもしれません。
 代わりに、ロールプレイに関する紳士協定など微塵もありません。
 やはりMMORPGはゲームというよりコミュケーションツールみたいなもので、物語の登場人物さながらのキャラを設定してロールプレイしようだなんて世界ではありません。

 MMORPGがTRPGから遊び手奪った?
 ないない。

 TRPGも元はウォーゲームだから、もう物語のためのキャラクター作りなんかやめて、MTGでデッキ組むみたいに「俺的必勝キャラ」なんて性能だけ考えてキャラメイクしたらどんなに目に快適なTRPGができるんだろうなと僕なんかは何度も考えます。所詮は駒じゃないか、と。

 だけど、それでやることってFPS(ファーストパーソン・シューティングゲーム)のアナログ版ってだけかもしれません。『バイオレンス!』なんて実際そうだし。『グランド・セフト・オート・サンアンドレアス』みたいなのが出来ると期待したんですけどね。

 とりあえず、現在のところは、

・設定だけならどんなファンタジーも一応は許される
・ロールプレイは分かってもらえるならよし。分かってもらえないなら説明するか軽い演技で悟らせる。それでも分かってもらえなかったら諦める。ヘビーな説明や演技は慎む。
・他人のキャラは最低限としてキャラ名とクラスだけ認知すればよし。相手には相手の演じたい物語があるんだし、相手が応じない限り自分の物語には巻き込まない。
・とみに性別はマネキンの形と同じ。TRPGのキャラはSEXしないと心得た方がよい。自分のPCがイケメンで、相手の女性PCとは恋仲との設定がシステム上あっても、ラヴを試みるのは相手プレイヤーに攻撃しかけるのと同等の侵害だと思った方がよい。相手プレイヤーが中2でない保証などどこにもないのだから。

 という紳士なラインが妥協点なのかな。
 
◆◆◆

追伸(8/12):最近めっきり投稿量が減った原因として、翌日こたえるというのがあります。夜24時に構想練り始めて26時に執筆開始、28時完成なんてことをしていれば疲労するのは目に見えているのに。
 そんなこったで、題名も「あれこれ」ではなく「あれあれ」になっています。どうもすいません。
posted by 回転翼 at 09:01 | TrackBack(0) | TRPG雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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