2009年07月05日

失態恐怖症 〜TRPGで無視されている遊び手の不対等な立場〜

 夜中の0時から記事練り上げるのは大変です。
 今日セッションなのでまとまらないままですけどご了承を。 
 
 今日は失態恐怖症の話です。

 失敗恐怖症は確かに怖い。
 この回転翼もまだこのHNを使っていなかった頃、現在ゲームデザイナーとして活躍している著名なある人とセッションした事があるのですが、すっかり萎縮して「この人の前で失態はできない」と思うあまり、ダイス目をごまかして大目玉を食った経験があります。

 とかく不慣れな初心者・新参者は「みんなで楽しく遊ぶ」というお題目など実感できるものではなく、とにかく目の前にいる熟練者のご機嫌を損ねないように振舞うのが精一杯。ゲームの成功・失敗などよりグループの一員として合格なのか不合格なのかの方がすごく大事なのです。

 僕はシステムを正しく運営できたかの成功・失敗なんてあまり気にしてないんですけど、ヒューマントラブルに関しては過敏な所があります。
 失敗恐怖症というより、失態恐怖症。

 小学生からプレイしてましたって人はコンベンションでも散見しますが、僕からすればあまり自慢にはならないのではとも思えます。年齢・見識・経験・成熟ぶりのすべてがどうやっても追いつけない年上相手に長年プレイを重ね続けて、まともなゲーム感覚が養われているかどうにも疑問なのです。
 実の所、僕が同年代もしくは年下の世代の人たち中心にTRPGをプレイするのが普通になったのはここ5年ほどのことで、それ以前は小学生の頃からリタイアする20代前半の頃まで一環して年上の世代とプレイしていました。
 
 5年前と言えば丁度このHNで活動し始めた頃ですけど、要はようやく先輩・後輩のしがらみが途絶えゲーマーとして自由になれたというのが執筆活動の一因であったとも言えます。
 
 結局、不慣れな初心者・新参者を相手に熟練者風を吹かしている環境では、初心者は先輩方の足手まといにならないようにと、ダイス目のごまかしから能力値のチートまで軽率なマネをしでかすことがあることを僕は学びました。
 少なくとも僕自身はやりまくった。
 今後、自分がやられることも考えなくてはなりません。

 TRPGはゲーム以前に人付き合い。
 そこが対等でなければ、萎縮した者が足手まといを怖がって失態をやらかす…。それを失敗と呼ぶのなら、失敗を防ぐために初心者を萎縮させないよう務めるのは熟練者としてあるべき姿勢だと思います。
 
 だけどこんだけ多くゲームが出ている現状だと、初心者が混じっていない卓が立つ方が稀なわけで、結局は初心者教育セッションばかりになってしまうのも現実。ゲームは自分の意志で選べても、遊ぶ相手を選べるのはこのご時勢では贅沢なこと。
 熟練者の不満も分からなくもないです。
 初心者はプレイアビリティの低下でしかないのですから。

 初心者の初心者たる所は不慣れであること。それはシステム運用の処理速度が悪いってこと。熟練者が初心者に一番多く感じる不満ってのはやっぱり処理が遅いってことなんだろうと思います。ダイスロールもロールプレイも意志決定も。

 熟練者はゲームで人間関係がこじれはしない余裕があるから、自分が欲することをそのままゲームで処理できます。しかし、初心者はゲームで熟練者のご機嫌を損ねる危険に怯えながらプレイしているわけですから、何をするにも熟練者の顔色を窺ってしまい処理が遅れます。
 
 原因が自分が発するプレッシャーであることに気付かぬ熟練者はイラついて態度に表すものだから、初心者は萎縮して遊び手の立場を放棄してしまう。ズルをするのはもちろん、河嶋陶一朗氏いわく「コマンダー問題」という熟練者の言いなりになってしまう問題を起こす。

 だからTRPGは厄介なのです。
 初心者と熟練者は処理速度がぜんぜん違うのです。
 ボードゲームはルールの把握のみだから是正は早いけど、TRPGはイーブンな立場での信頼と余裕という人間関係の構築もしなきゃならないから、セッションが終わるまでに間に合わないことも多々あります。

 僕から言わせてもらえれば、慣れない人に萎縮するなって方が無理。
 初心者と熟練者との間にある発言力の壁は小賢しいテクニックで崩せる甘いものではないのです。初心者は熟練者に睨まれるのが怖いし、何が原因で睨まれるのかも分からないのです。

 僕が目指している低責任TRPGの観点から言えば、これはゴールデンルールとかいう以前にコンセンサス(合意事項)の問題なのです。
 TRPGは対等の人間同士で遊べるゲームとは限らず、主従的立場に立たされてプレイすることもありうる…。そしてTRPGは環境からなる人為的要因によってもプレイアビリティに差が生じるのです。

 そんなの現場の努力だけで補えってのは無理。
 ましてや、最終的には初心者が熟練者に追いつく方向でセッション運営をしようなんて求めるのはバカバカしいはずなんですけどね。
 ぶっちゃけ、「最終的には初心者が熟練者に追いつけ」、「つーか、初心者は熟練者の機嫌を損ねるな」ってのが現在のコンセンサスなんでしょうね。ルールブックは熟練者のレベルでしか書かれていませんから。
 
ラベル:TRPG
posted by 回転翼 at 09:01 | TrackBack(0) | TRPG雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

広告


この広告は60日以上更新がないブログに表示がされております。

以下のいずれかの方法で非表示にすることが可能です。

・記事の投稿、編集をおこなう
・マイブログの【設定】 > 【広告設定】 より、「60日間更新が無い場合」 の 「広告を表示しない」にチェックを入れて保存する。


×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。