TRPG系Blogとは云え、このBlogはオフライン環境を前提とした伝統派であり、オンラインでのチャットTRPGを専門としているブロガーも数多くいる界隈の中ではいささか古めかしい立場にあります。
さらに、仲間とは定期的に集えない自身の経緯からコンベンションでの活動を主体に話を展開しているのですが、コンベンションを渡り歩く一放浪者がBlog活動をしているのはTRPG界隈でも稀なケースなのかもしれません。
だから、誰のために記事を書くのかという明確な相手がいないという点に於いて、普通のTRPG系Blogより難儀と云えます。自らの欲求と思索からしか、記事を書く動機がないのですから。
まぁ、孤独、孤立はなるべくしてなったものだと理解し、むしろ気楽に構えるべきだと心得てはいます。僕自身、新しいゲームを遊ぶこと、違う人と遊ぶことを好んでいるので、実際はそんな深刻なことでもないのでしょう。
そんなわけで、今日は気まぐれな思い出話。
実は先月で、ScoopsRPGに初めて投稿をしてから、現在のHNでのコラム活動5周年を達成しました。当Blogをご覧になっている皆様方にはあつく御礼申し上げるとともに、これからもよろしくお願いいたします。
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昔、僕が高校時代に所属していたサークルに「先輩」と呼ばれる人がいました。いつも例会が終わる頃に顔を出し、サークル幹部衆の歓迎を受けていた人でした。
当時の僕は、外来者がキャンペーンをする幹部衆の邪魔にならないよう集めておく隔離卓のGMを請け負っていて、外来者の方々と仲良くやっていました。
それが「先輩」の気に障ったのか知らないけど、ある日の例会終了後、打ち上げの宴席に招かれた僕は「先輩」から説教を食らうことになりました。
正直、一緒にプレイしたどころか、プレイしている光景を見たこともない人から後輩扱いされるのは存外ですが、僕をサークルに誘ってくれた幹部やサークル代表まで、幹部衆がそろって頭を下げる人だったので敬意を払わざるをえませんでした。
その先輩曰く、キミはこの界隈に入ったばかりだから、TRPGを何でもできる素晴らしいゲームで、TRPGのゲーマーは何でも相談できる素晴らしい友人だと思っているだろう…。
でも、それはキミがこの業界のことに無知だからに過ぎない。
無知だからゲームの無限を信じれるし、フロンティアでもいられる。でも実際は我々が遊んだ通りに真似をしているに過ぎず、キミの先輩にはなれても友達にはなるつもりはない…。
要するに、いい気になるな、と。
この「先輩」とはその後1度プレイを共にしたのですが、とりたてて印象に残るプレイをしたとは云いがたく、TRPG者としての思い出を何1つ残すことなく、ただ仕事の愚痴とガンダムの批評話だけには旺盛だったという印象以外すっぱり忘れてしまいました。
だが、彼が若い僕に語った言葉だけは今でも憶えています。
こういう人間を実力で叩き落していかないと、心置きなく遊べる環境は得られないぞという苦い思いと共に…。
まぁ、その後頻繁にプレイに誘っては「すげぇ…! こんなカッコイイロールプレイができるもんだな」と唸らせるだけの人に出会って信服してしまい、彼とはリタイアするまで懇意にしていたのでさほどひねくれたゲーマーに育たずに済んだのですが…。
リタイアもあれば復帰もあり、現在のHNでコラム活動を始めてもう5年が過ぎ、その間にも多くの出会いと別れがあって、現在は都内のコンベンションを渡り歩く身の上…。年齢もあの「先輩」に近くなりました。
結果、出来上がったのは永遠の初心者でした。
前世紀のTRPGを知らない若い人たちとプレイしてても、自分たちの真似をしているとも、友達になる気はないとも思いません。自分から見てはるかに青く未熟な遊び手のプレイにも心躍らされるし、平気で頭を下げられます。
つーか、あれだけ散々「もうこの業界は終わった」と絶望したゲームを未だ続けられることが正直嬉しくて仕方がない。自分が見捨ててた間も辛抱強く受け継いでくれたことに感謝したいのです。
その喜びに比べたら、小集団相手に先輩面してお山の大将を気取れる楽しさなどゴミに等しい。そこで満足してタコ壷に入っていたなら、回転翼というブロガーはいなかったでしょう。せいぜい、後輩たちの離脱とともにゲーム活動を「卒業」し、それっきりでしょう。
その「先輩」が現在もゲーム活動をしているかは不明です。
彼自身は年齢からTRPGの黎明期を体感した世代であり、熟練ゲーマーたちに頭を下げさせる経験と貫禄はあったのでしょう。だが、1人のゲーマーとして善良であっても、組織の重鎮としては自らの影響力を誇示するばかりの「得体の知れないOB」でした。
彼の目には、現在のTRPGはどのように映っているのでしょうか。
そして、自分が今プレイできる幸せを楽しんでいるTRPGは幻想なのでしょうか。それとも確信できる何かがあるのでしょうか…。
分かりません。
ただ、果てしない可能性と無際限の夢を与えてくれる素晴らしい道具だとの思いは今も持ち続けています。「先輩」の言葉は今もTRPGが与えてくれる喜びが何物なのか、僕に問いかけ続けています。
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