GM及び卓仲間の皆様にあつく御礼申し上げます。
んで、その一週間後である10月5日には早くもGMでセッション。GM不足により急遽名乗りを上げたわけだが、プレイヤーの皆様に助けられ、なんとか初GMで遊びきることができました。
こちらも、プレイヤーの皆様方にあつく御礼申し上げます。
今回のコラムはこの記事から、僕が心がけているコンベンションGMの心得についてです。
GMの準備(2D6で1さん)
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コンベンションではシナリオを作成することのみがGMの事前準備ではありません。
いわゆるフリーセッション形式のコンベンションではどんなゲームが持ち込まれるか分からないので、『ソード・ワールド』や『アリアンロッドRPG』のような携帯に便利で、高い確率で卓が立つゲームしか持ち込まない参加者が多くいます。何も持ち込まず、ダイスと筆記用具だけの手弁当でやってくる人すらいます。何種類もゲームを持ち込むのは非常な労苦なのだし、なによりもそんな何種類も買い込んでる遊び手などごく少数です。
結果として、GM以外は誰もルールブックを持参していない卓が立つことなどざらであるわけで、それを見越していないと思わぬ手間を仲間に強いることになります。
事前準備に余念がない人ならば、シナリオ作成以外にもルールサマリーや各種データ……プレイヤーがじっくり吟味することが予測される呪文や特殊能力、技能などのデータは用意しておきたい……をパンフレットとして作成し、ルールブック不足の事態に備えておきます。熱意のあるGMならば、コピーではなくわざわざリライトしてパンフレットを自作するほどです。
扱うゲームが発売されて間もなかったり、そんなに有名でなかったり、昔のゲームであるならば、ルールブック不足どころか全員初プレイという事態も当然のように起こります。それもこの機会に新しいゲームをプレイしたいという期待度の高い遊び手が集まるものです。
このような事態では、GMは単なるシナリオ運営だけではなく、ルールの解説からゲームの持ち味を伝えるプレゼンテイターとしての役目も要求されます。むしろ、プレイ時間の半分はそちらの方に割かれるのが実情です。
いくら北井戸が高いとはいえ、海のものとも山のものともつかぬ見知らぬゲームを相手に、容易にロールプレイをこなせる人などそうそういません。GMは彼らに全体目標やキャラクターの行動指針を演出し、彼らがロールプレイを行えるように道を指し示さなくてはなりません。
さらにアフターセッションも意外と重要です。プレイヤー各位とディスカッションをすることによって、シナリオを介してではなく、遊び手本人同士がゲームについて思う所を語り合い、ゲームの充実度を補填させることができます。
良きシナリオを体験し、よきロールプレイをしただけでは本当に満足できるイベントになったわけではありません。遊び手本人がよきイベントに参加したのだという充実感を味わえなければ、ホストとしては力量不足なのです。
もし時間に余裕があるならば、単にセッションの反省をするだけではなく、広くTRPGの動向や各人の経験、その他思う所あれば何でも語り合えば、プレイヤーたちに単なるセッション経験を越えたよき人生経験を与えることすらできることでしょう。
TRPGイベントにはMMORPGや各種ネットメディアのような気軽に参加できない難しさがあります。慣れない場所で見知らぬ人と顔を合わせる度胸がいりますし、休日を平日並みに早起きして億劫な肉体を会場に運ぶ気力もいります。
だからこそ、その足労に見合う以上の有意義な体験を提供するよう努力することは、ゲームを楽しみたいと欲するGMの良心であると思っています。そしてその良心は、プレイヤーの満足した笑顔で十分報われます。
もちろんGMとても有志のボランティアだし、満足した準備もできないままセッションを請け負うこともあります。コンベンションに参加するプレイヤーとGMの間にあるのは、ほんのちょっとの人の良さだけです。十分な経験がありながら、事前準備が億劫でプレイヤーに回る遊び手などいくらでもいるし、責められることではありません。
ただ、GM不足でこのままでは遊べない参加者も出てくるだろうなという事態に、親切心のみで急ごしらえのセッションをしつらえるGMが未熟であろうとも、準備不足を露呈しようとも、それを許せない人は心が狭い。でも、それを指摘しても始まりません。
事前準備もままならず、完全無欠なプレゼンテーションができるほど超越した才能もない場合、セッションを成功させる残された手段は真心を尽くしてプレイヤーたちと手を携えるしかないと思います。自分が裁定者、超越者でありプレイヤーをコントロールしようという作家願望やプライドは捨て、むしろ自分もGMの立場に立って初心者体験をしているのだと思った方が円滑にプレイできます。
最終的に、GMとプレイヤーが主客の垣根を超えて1つの物語を共同制作し、楽しむ・楽しませるの立場の違いを克服することができれば、イベントでの不平不満は最小限に留められるかと存じます。






