2009年05月10日

コンベンションに行くのが億劫だって人は行かないのが正解

 ネット開闢以前からTRPGコンベンションの荒んだ話は絶えることなく語られ続けています。どこどこのサークルは男女問題で揉めている、どこどこのコンベンションには極めつけの問題児がいる、そもそもTRPG界隈にはコミュニケーションの欠陥が著しい、エトセトラエトセトラ…。
 
 結局は「だからTRPGコンベンションやサークルは危険だ」という結論に達するのが流れですけど、かつては井上純弌などプロが率先してやっていたことだし、今でも歴戦のゲーマーが得意気に語ることなど別に珍しいことではありません。
 
 実際、たかだかゲームの集まりにそこまで人間関係こだわってるのって本人もかなり粘着質だってのに、言質を裏返せばそんな荒んだ界隈で舵取りをしている自分はなんてタフなんだという自慢があるわけで、ある種の武勇伝になっている所があります。

 だからコンベンションの荒んだ話など話半分、語り手も粘着なんだしあんまり気にすることはないと言っておきます。ただ、ブロガーとしては荒んだ話はホント注目が集まりやすい。ネタに困るとつい釣り糸を垂らしてしまうのです。

 そもそも、そんなに危険なら「まともな神経をした者の来る所じゃない」「TRPGをしなかった君たちは賢明である」と結論するのが良心ではないでしょうか。どんな荒んだ話を連発する粘着でも、いくら警告しても来るやつは来るんだし、どうせ来るなら面の厚い奴の方が好ましい、そもそも大事なねぐらをよく分かっちゃいねぇ素人に荒らされちゃ居心地が悪いから適当に悪評撒いて擬装せねばという読者への「信頼」が根底にあります。
 正直、心底TRPGに幻滅し、1人でも多くTRPGから離れるよう心から願っている人間などそうそういるもんじゃありません。粘着すれば注目引くし、ぶっちゃけ話は誰にとってもスッキリするもので、大抵はその程度のもんです。

 さて、僕もTRPGの荒んだ話でBlog活動してます。
 僕も所詮は武勇伝を垂れたい粘着ですけど、誰を挑発し誰を擁護するかは選んで垂れたいと思っている粘着です。そんな僕がBlog読者に対し、コンベンションはどんな所かと聞かれますと…、

 断じて行くべきではありません。
 コンベンションに来ないことはあなたにとって最良の選択です。

 専門誌で興味ある連中相手にやってたのとでは、時代も環境も違うのです。ネットではTRPGは多くある趣味の1つに過ぎないし、読者だってTRPGに積極的に関わっている人たちばかりではない。
 穿ってしまえば、武勇伝をマヂ信じてる情報弱者なり、人前に出るのが怖い引きこもり性質の人なりがいて、それよりずっと多数派として単に休日にコンベンションに出向くこと自体が億劫でHPが足りずに休養するしかないって人ばかりがネットにたむろして、TRPGコンベンションの荒んだ話を聞いて溜飲を下げてるってのが現実じゃないんですか?

 それはどこの趣味でも不変の現実。
 「外に向かう言葉を放とう」と宣言するのはたやすいが、業界の動向にアンテナを張ってくれる人の多くが「何だかんだ理由をつけて参加しない“興味だけ”の人」である現実を趣味文化の伝道者は見失ってはならないと思います。
 そして、その現実を前に「積極的に伝道している自分たちはエリートだ」と思い上がる趣味文化は伝道者が燃え尽きることによって滅ぶのではないでしょうか。

 コンベンションにネガティヴな発言するのは悪影響与えると危惧する良心家が出ることは分かっています。ただコンベンションは楽しいものだ、素晴らしいものだと一面だけを取り上げようとしても、光と影の何たらか、荒んだ話が絶えることはないでしょうし、情報に踊らされる人はまだコンベンションで楽しむには早すぎます。

 分かっちゃいない人たちの緩やかな黙認は、伝道師の熱弁に勝る効力があると僕は信じています。だからコンベンションに行くのが億劫な人たちを擁護したい。気力がない人、自信がない人は参加する必要ありません。黙認し、居場所を確保していただければ十分です。

 少なくとも、僕自身はただ自分がタフであることを自慢したいがためだけに荒んだ話をしているつもりはありません。そういう連中が増殖して荒んだ話の価値が下落するのはご免ですから、できれば潰しておきたいとは思っています。
posted by 回転翼 at 09:01 | TrackBack(0) | TRPG雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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