2009年06月20日

誠実な者同士でもダメプレイは生まれる 〜TRPGにおける配慮の行き違いから起こる消化不良〜

 せんだって、カオスフレア2ndをプレイしたのですがGMさんが初心者にシナリオ展開を分かりやすくしようと、とあるアニメの展開を基調としたシナリオを組んできたのです。ところがプレイヤーは僕ふくめて誰も(GMがアニメ的展開を期待して用意した)ヒロインにはタッチせずPC同士で熱いロールプレイに終始。結局、誰も元ネタが何であるか窺うこともしないまま淡々と終了しGMさんを少し落胆させる結果になってしまいました。

 お互い消化不良だったんですけど、この状況は互いの感情が悪い方向に行く危険があり、セッションとしては失敗以上に望ましくない結果とも云えるでしょう。

 何がマズかったかというと、GMとプレイヤーの双方がお互いが善意から気遣いを見せたのに、その配慮の尺度が違っているものだから行き違いが発生したってことです。
 互いに善意から取った行動で気まずい結果を生んだのにも関わらず表面的にはシナリオは達成したので、後味の悪さだけが残る。こういうセッションは後で互いが陰口叩いたりして、静かに関係が悪化する事態に発展しがちなのです。

 今回はアニメネタなのでBlogという場では(ヲタクの同属嫌悪から)
GMの分が悪いのですが、GMが分かりやすいよう配慮して作ったシナリオがプレイヤーの真面目にゲームやりたいという気持ちを殺ぎ、逆にプレイヤーの真面目にゲームをやるのが誠意だという気持ちがGMには配慮を無視したと写るなんてケースがあって、結局どっちも悪意はないけど問題が起こるのです。

 僕が初めて『キャッスルファルケンシュタイン』をプレイした時も、GMさんがどうやったらこのゲームを分かってもらえるか苦慮した挙句、バイエルン王国とは関係のないダンジョンシナリオを用意したのです。ところが、セッション内容を知らないプレイヤーが選択したキャラは音楽家とか竜の貴族とか、悪の組織のボスとか到底ダンジョンが似合わぬ都会派ぞろい…。
 正直、あまり面白くありませんでした。
 かと言って、宮廷陰謀物やりたかったと言っても仕方がない。GMさんはそれはプレイヤーにとってとっつきにくいだろうと配慮してのダンジョンシナリオだったのですから…。

 結局、GMとプレイヤーが善意を感じる配慮の尺度が異なるからこんなすれ違いが起こるわけで、それも互いが進んで配慮を示す良心的な遊び手の場合においてはそれが顕著に現れるってことなのでしょう。

 良心的なGMほど、ゲームのプレイアビリティを引き出すことよりもパーティの成功に心配りをする傾向にあります。TRPGの成否はあくまでもGMとプレイヤーとの交友の成否にあり、そのためにゲームを薄味にするのはいい配慮だと思うわけです。複雑なゲーム設定でプレイヤーが苦慮する事態は(プレイヤーが望んでいるとしても)避けるべき無配慮と感じるわけです。
 逆に良心的なプレイヤーほど、ゲームに真剣に向き合うのがGMへの誠意だと思うものです。キャラクターはパーティバランス重視、ロールプレイはシナリオ展開のためのみに行い、とにかくゲーム活動を損ねるのはマズいと考えるのです。
 
 こうして特に問題のない普通のゲーマー同士が、互いを異質な存在だと嫌悪して、静かにTRPGそのものへの印象を悪くして距離を置きだす事態は好ましいこととは言い難いでしょう。

 僕としては、GMはゲームが難しいと思うのであれば、安易に誰でもわかるネタに走るのではなく、そのゲームの世界観が求めている王道テーマをぶつけるべきだと思いますが、それにはよくルールブックを読んで王道を見出すことが肝心です。

 王道の基準は期待を裏切らないことと言いますが、まずシステムとしてキャラクターのデータが十分活用できることと、世界観としてキャラクターの設定がロールプレイに合致していることが重要なポイントなのだと僕は考えています。

タグ:TRPG
posted by 回転翼 at 09:01 | TrackBack(0) | TRPG雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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