されど、にぁあ氏の書簡は看過できないので返答します。
だけど前々回にて白河堂氏に答えたのと内容はほぼ一緒。
そもそも、「TRPGの知識が実社会の役に立たない」などとは名言も示唆もしていません。
これも明らかににゃあ氏の誤解から来る妄想。妙な虚像を作らんでもらいたい。
いいですか。説明し直しますよ。
TRPGで優れた見識を発揮することは、「TRPGに上達すれば、現実における知識見識もそれに伴って上達する」ことには結びつかない。実際には、人生における一状況に過ぎないTRPGプレイの場に合わせて情報を編纂し直した「ネタ」が発揮されているのであって、そのネタが他の状況でも役立つとは限らない。
どんなに幅広い知識がバックボーンにあろうとも、「TRPGに役立てるため」という基準に従い、自らのプレイ環境に合わせて情報を取捨しているわけで、知識のすべてがTRPGに動員されているわけではない。
後は前々回と一緒。
「TRPGが他の人生経験と比して学習効果に優位性がある」という考えを否定しているのです。批判対象は、「TRPGやってて他の人よりも知能・知識が優れた」と勘違いした碩学ゲーマーや、それを期待する「やりがい」志向のゲーマーです。彼らは実社会の一部であるTRPGを、TRPGこそが他の人生経験に勝る「勝ち組の選択」であると勘違いし、あるいはそうであってほしいと願っているのです。
TRPGやってるから勝ち組だなんてことは絶対ないです。
TRPGやらんから負け組だなんてこともない。
「TRPGは実社会の役に立つか否か」など、肯定派も否定派もバカは一緒。TRPGのプレイもまた実社会での行動なのだし、むしろ「実社会の経験はTRPGの役に立つか」と考えるのが自然です。
まさか「TRPGをプレイしている時、私の魂はグレイホークへ飛んでいる。だからTRPGのプレイは実社会ではない。然るに、TRPGのプレイ時と実社会とは無縁であり、私はゲームで知った知識が現世において有効か否かを確かめる必要がある」などと考えてはいないでしょうか。いくらTRPGが仮想世界を扱うゲームだからと云って、それはヴァーチャル・トリップであって、傍目には電波な発言です。
僕はヴァーチャル・トリップなどせず、実社会の中の一社会事業としてTRPGを考えています。さればこそ、社会事業に携わる者の立場からTRPGの紳士協定を制定したのです。「TRPGの楽しさを伝える」などと、実際はどれほどの活動をしてきましたか? 甘い蜜を流し続けただけではないでしょうか。
僕らはウィリー・ウォンカじゃあるまいし、何気なくTRPGの本を手に取った人を不思議な TRPG工場に連れて行ってるワケじゃないです。






