2006年08月29日

涼宮ハルヒの呼び声

 副題は「もし涼宮ハルヒをクトゥルフでプレイするなら」です。

 以前、『涼宮ハルヒの憂鬱』をTRPG化するならアイディアがあるなんて云いました。アイディアというより『比叡山炎上』にインスパイアされての突飛な思いつきですけど。
 この設定のもとで『クトゥルフ神話TRPG』をするなら、ハルヒを知らないRPG日本の面々とでもハルヒTRPGを出来るかと思いますし、逆に原作ファンの方にも、TRPGらしい本家取りを楽しんでもらえるかもしれません。

 そんなわけで、さまざまな方法でこのBlogに来た『涼宮ハルヒの憂鬱』ファンの方々、俗にクトゥルフ神話と呼ばれるH.P.ラブクラフトの怪奇小説、『クトゥルフの呼び声』の世界を知らないという方々にはわけの分からない話です。この機会に挑戦してみてはどうでしょうか。



◆◆◆

【邪説その1】
涼宮ハルヒはニャルラトテッブの千の化身の1つである。
 
 彼女の稀有な奇抜さや大胆さ、万能的な才能ときまぐれな発想は、彼女がニャルラトテップの千の化身の1つであるとするならば容易に説明がつきます。ニャルラトテップの化身の1つである涼宮ハルヒは外なる神アザトースの意志を体現するべく、「世界を大いに盛り上げる」という名の下にSOS団を結成。世界を混沌に導こうとしています。もちろん、きまぐれなニャルラトテップにとってはアザトースの意志も大した問題ではなく、ただこの退屈な世界が、(這い寄る混沌によって)面白くなることを楽しんでいます。
 彼女はその活動の一環として、人間で探索者であるキョンと接触。彼を古泉の言葉で云う所の閉鎖空間……ドリームランドに引き入れることに成功します。彼女はキョンがそのままドリームランドに留まることを望んだが、キョンは現世に戻ることを選択し、彼女の陰謀は未遂に終わりました。

【邪説その2】
長門有希は冥王星から飛来した《ユゴスよりのもの》ミ=ゴである。

 長門有希はユゴス星(冥王星)を拠点とする種族《ユゴスよりのもの》ミ=ゴの変身した姿であるとするならば、超越した技術を持ち、惑星間移動が可能な種族なだけに、彼女が人類を超越した高速情報処理能力を持っていること、そして地球に来れる能力を有していることが符号します。
 おそらく、外なる神の代弁者であるニャルラトテップ……涼宮ハルヒの動向を見守るために地球に来たミ=ゴの一員……長門有希は探索者であるキョンに接触。宇宙人であることを告げ、キョンの正気度を下げることになる。
 だが、ニャルラトテップを礼拝しているミ=ゴの中にニャルラトテップをより活性化させようと考える者がおり、かねてから傀儡……ミ=ゴは人間の脳を取り出して保存。残った肉体を操る技術を持っている……として用意していた朝倉涼子を操ってキョン殺害を謀るが、あくまでも観察続行を続ける長門によって抹殺されました。

【邪説その3】
朝比奈みくるは未来から精神交換で乗り移った《イスの偉大なる種族》である。

 朝比奈みくるの正体は、人類誕生のはるか以前に地球で栄えた《イスの偉大なる種族》であると推測されます。イスの偉大なる種族は精神生命体であり、他の種族の身体を乗っ取って生きています。彼らはその精神を時空を超えて移転することができ、現在は人類滅亡後に生息しているカブトムシ状の生物に乗り移っています。
 ニャルラトテップ出現を察知したイスの偉大なる種族は、現代の人間……本来の朝比奈みくるとの間に精神交換を行い、みくるとしてハルヒに接触しました。本来の、書道部にいたとかいうみくるの精神は超古代にあったイスの地底都市にあります。

【邪説その4】
古泉一樹は旧き神々の知識を持った魔導師である。

 古泉一樹は人間です。ただし、超能力者というのは彼なりの穏当なごまかしであり、その正体は古代から禁断の知識を受け継いできた魔術結社の一員です。彼の修辞の多い謎めいた言動は、魔術に接することによるクトゥルフ神話知識の増大と、それに伴う正気度低下が原因です。

 キョンに関しては邪説というものはありません。
 彼はこの世界における探索者であり、プレイヤーの立場にいる唯一の存在です。この世界において探索者とその他一般人との間には、日常の薄紙一枚隣りにある宇宙のおぞましき不可思議に接する鋭敏な感覚の差があります。冷笑家であるキョンはつい他人を観察する性癖があり、涼宮ハルヒという存在を前に、普通の人間なら変人と切り捨て、自分はそんなにヒマでないと関係を避けるであろう問題児をつぶさに観察し始めてしまいました。これはキョンが探索者としての資質……猫殺しの好奇心を持っているが故の業です。
 結果として、彼はニャルラトテップによってこの世界に混沌を呼ぶべく宇宙人(ミ=ゴ)、未来人(イス)、超能力者(魔導師)が集うおぞましき集団……SOS団に強制入部されられ、日々狂気と戦う羽目になるのでした。

◆◆◆

 というわけで、僕が>、『涼宮ハルヒの憂鬱』をTRPG化するならばと思いついたアイディアとは、「この世のおぞましき存在と1つ同じ屋根の下で活動する」ホラーTRPGなのです。
 ニャルラトテップであるハルヒは、退屈だと思えばこの世界をぶち壊せる力を有しています。古泉が「神人」と呼んだ謎の巨大生物の正体は《夜のゴーント》かもしれません。
 PCであるキョンら探索者は、彼女が世界の混沌を招く存在だと云う事実を胸の奥で感じながら、彼女のために世界を大きく盛り上げるべく活動をしなければなりません。それが狂気の螺旋階段を1段ずつ下っていく行為だとしても……。

 う〜む。
 ニャル様ご機嫌取りTRPGか。シュールです。

【おまけの邪説】

 『涼宮ハルヒの憂鬱』ED曲、『ハレ晴レユカイ』は異界への《門》を開く呪文の和訳だという噂があります。その異界がどこを指すのか……アザトースの宮廷なのか、ユゴス星なのか、ルルイエなのか……はまったくの謎で、分かっていることはある魔道書から抜き出されたページを断片的に訳したものとされていますが、魔道書の正体や失われたページの現在の所在については不明です。
 現在、断片の発音を模写した歌詞カードが4枚コピーされ、うち2枚は即座に焚書されました。1部はミスカトニック大学に保管されています。残り1枚の所在は不明です。

 (フィクションです)
posted by 回転翼 at 09:01 | TrackBack(0) | 涼宮ハルヒの呼び声 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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