もちろん、細かく分類すれば色々バリエーションはあるんでしょうけど、それでも昔に比べればゲーム世界が整合化されているような感じがします。
昔はSF、サイバーパンク、スチームパンク、ロボット物、学園物とどれに入れ込もうか迷うぐらい多彩でした。
ただ、ゲームジャンルが多彩だからと云ってよいことばかりではありませんでした。
昔は卓についても、そのゲームの世界観をよく知らなかったり、馴染めないままに終わるプレイヤーも結構いたものです。『スペオペヒーローズ』、『蓬莱学園の冒険!』、『熱血専用!』、『番長学園』、『天羅万象』、『戦国霊異伝』……色々ありますけど、どれもプレイヤーの入れ込み具合が定まっていないままプレイして、それでゲームの「濃さ」についていけずお地蔵さんになる人と、もう「特濃」にまで入れ込んでロールプレイに張り切り過ぎる人とでえらく温度差があったものです。
これに対して、最近のゲームはファンタジーでも伝奇物でも、初心者であってもゲーム世界の濃さに違和感を感じてお地蔵さんになることは昔に比べて減ってきていると感じています。ごく一部の人を除いては、「ああ、このTRPGはあの漫画(or小説、アニメ、映画)に近いノリなんだな」と感づき、まず違和感のない行動を取るイメージへの直感にかけては10年前よりは格段に発達しているでしょう。
ちなみに、自己のイメージが強すぎて特濃になる人が、「ごく一部の人」です。例えば伝奇物TRPGのノリとくれば、『月姫』+『Fate/stay night』+『灼眼のシャナ』+『BLAECH』+『ローゼンメイデン』+『ウィッチブレイド』+『BLOOD+』+(その源流として石森章太郎)+etc…と云ったもののカクテルであり、それぞれが曖昧なまま「それっぽく」楽しめるんですけど、例えば『ローゼンメイデン』一本に萌える特濃な人だと気分はアリスゲーム一直線でして、それは他のゲームのノリを期待して参加している人たちとは違和感が出て当然です。
それを以て、最近のTRPGはヲタクに親しい世界しか提供しない二次創作に過ぎないと云う口さがない人もいるでしょうけど、昔はヲタクに親しい世界のTRPGを出した所で、それで訳知りの人が来てくれるとは限りませんでしたからね。
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ここまで書いてきて、昔のTRPGと今のTRPGの違いは、舞台設定に重点を置くか配役設定に重点を置くかということにあり、そうなると配役設定重視と思われる昨今のTRPGではファンタジー、伝奇物、SFと云った舞台設定を想定してのジャンル分けはそぐわなくなったのではないかと思うんです。






