率直な感想云いますと、他のお三方とは違った視座に立っていることは論客としては非常に重要なことです。確かに僕はTRPG論客ならず、TRPG者論客なのかもしれません。それを最初に指摘したのが馬場秀和氏なわけで。まぁ純粋にシステム論議するよりは語りやすいからなんですけどね。
今日はTRPG攻略法をもとにした、TRPG初心者が訓練を受けるに必要なシステムの基礎です。
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TRPGの初心者か否かについて、1つの明確な基準があります。
それはあなたがTRPGグループの中で何ができるのか、具体的な長所を自覚しているか否かです。自分に何ができるか無知な人は何年プレイしようが、グループの中では間に合わせのモブ(人格を留意する必要のない重要性の低い人物)です。大抵の人は軽視される環境に不満を感じ、待遇を改善すべく精勤しますが、その際基調となる思考は「自分はいかにしてグループの中で存在感を示すか」です。いかなるグループも、グループの活動を維持するために必要な人材が優遇されます。
TRPG初心者は、まず「自分はグループの中で何ができるか」と考えることを第一歩としてください。
TRPGに接した人が一様に感じるのが、「なんか難しそうで近づき難い」という障壁です。これは未知の環境に放り込まれた者が共通して抱く感情であり、イメージが飛び交うTRPG環境では漠然と混沌が常態であります。
TRPGは1人の遊び手が主役を演じれば脇役も演じ、ルールブックを駆使してウォーゲームを勝ち抜くこともあれば、巣の知力や機転を利かせて謎やパズルを解くこともあり、あるいは社交術を活かして円滑な交渉をすることもあります。
考慮すべき事項もウォーゲームの勝利、シナリオの成否、レクリエーション活動の充実具合と、部長と課長と平社員の役割を同時に引き受けるかのような多様な思考が求められます。これにGM業、さらにグループの運営業までこなす必要が生じれば、1人1人がTRPGを独立して運営していけるだけの力量が問われることになります。
なぜ、TRPGは各人に独立運営能力を求めているか。
それは「TRPGは好きなゲームを好きな時に、遊び仲間を特定せず楽しむ」ことを前提に活動を維持しているからです。TRPGは各ゲームごとの支持者のみで分離して活動するには遊び手の絶対数に不安があります。
なぜならTRPGは熱狂的愛好者の堅信的活動……いわゆる信者・中毒者の犠牲によって運営されている奴隷商売を行っていません。ほぼすべての愛好者が多くある選択肢から、その日の気分でTRPGを愛好しているという弱い結束のもとで成立しています。
初心者の方は、「TRPGは好きなゲームを好きな時に、遊び仲間を特定せず楽しむ」環境であることを認識しておいて下さい。これだけであなたは戦場の地の利を得ます。
では、こうした環境の中でいかに自分の居場所を求めましょうか。
TRPGに参加できる年齢であれば、これまで実社会で何かしらの組織の元で、何人かでグループを組み活動した経験があるかと思います。そしてグループ活動に成果を出すに、「自分はこうすればお役に立てる」「自分はチームの中でこんな具合に動く」という自分自身の得意な役割を講じたことがあるか考えて下さい。
TRPGという複雑な環境に戸惑う人は、いかにして異質な環境に順応すべきか考えてしまうものですが、忘れてください。複雑な環境ですが、そこに生きている人はごく普通の人ばかりです。
あなたは実社会で通じている性格から自分の長所を見出せばいいのです。
人によっては、グループ活動など精力的に活動したこともない。すべて右から左に流しても問題なかったから、グループの中で存在感を示そうとも、そのために自分の長所など考えたこともないと云う人もおりましょう。
活動維持費を徴収しているわけではないTRPGのグループとしては、そのような低意欲な人に居場所を与え続けるほど甘い環境ではありません。
世にグループは、その活動の維持に精力的な人から人材としてカウントするのが習いです。活動に消極的な人など、人以下の消費物として使い潰されるのが世の常だと肝に銘じておいて下さい。もちろん、ただ精力的なだけで存在感を示せない人もモブとして、使い潰されるのは一緒です(トイレットペーパーとメモ用紙ぐらいの差はありますけど)。
たかが趣味の世界で使い潰されるなど、愚の骨頂です。
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TRPGという環境で活動する第一の心構えは「自分の長所を発揮する」ことでグループ内での存在感を示すことです。その長所は、今までの実生活で培った性格から編み出すべきでしょう。
ここでは、グループで活動するに武器とすべき長所……資質的特性を「TRPGドクトリン」と表現します。ドクトリンとは軍隊では、各軍隊の存在意義から編み出した特性のことを指し、ドクトリンが発揮されるように戦術を組み、戦略を練ります。
まずはあなたのTRPGドクトリンを決めましょう。
TRPG活動に精力的な人は、次に示す8種のTRPGドクトリンのうち1つ以上を発揮するよう活動しています。まず、あなたのTRPGドクトリンがどのタイプにあるのか、自らの実生活から一番実感の持てるものを選択してください。
【TRPGの行動指針8種】
1:成功確率を読んで、勝負に出る
2:有利な状況を作り出し、勝てる勝負を作る
3:ここ一番の得意技を繰り出す
4:補佐役としてチームの欠点を補う
5:チームを鼓舞し、目標に向かって牽引する
6:常に目的を見定め、脱線しないように軌道修正をする
7:打開策を講じ、楽して成功する道を探す
8:明るいムードを演出して、チームを活気づける
あなたがTRPGで行うべき仕事は、TRPGドクトリンで定めたあなたの長所を生かしてチームのお役に立つことです。チームの成功はTRPG活動そのものの成功に寄与し、あなたに様々な恩恵……仲間の信頼、充実した時間、素晴らしい物語の体感、そしてあなたがTRPGを選んだことが間違いではなかったという満足感……になります。
ドクトリンが決まれば、それを発揮すべく運動能力を構築しましょう。TRPGは各ドクトリンに対応した役割分担が、チームという単位では職業、クラス、テンプレート、アーキタイプといった物語上での配役構成に似た形で提示されています。団体競技で云うポジション、軍隊では部隊編成に当たるもので、多くのTRPGはそれぞれ違ったドクトリンの元で強化された別兵科の者たちが組み合わさって協同するコンバインド・アームズで成り立っています。
TRPGの運動能力とコンバインド・アームズに関しては次回。
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