2008年04月10日

労力は課題であって経費ではない 〜TRPGのコストとプロブレム〜

 オリンピックの聖火リレーがチベット問題で大揉めです。ですが、仮に長野でも同様の騒動が発生するとするならば、中国の隣国であり多くの在日中国人を抱えている日本では、デモ活動を行うのは英仏のようにチベット問題活動家ばかりだと考えるのは問題ではないでしょうか。
 予測されるのは、愛国を訴え抗議活動を妨害するために人が集まって、抗議活動グループと衝突することです。それはそれで「絵」になる光景ですけど、軽い気持ちで「電凸だ」と出かけたら怖い愛国者にボコられたなんて惨めですから、出かける方はくれぐれも用心してくださいね。

 本来なら、そうした反発も含めての自重なんですけどね。
 まぁ杞憂であることを願います。
 
 さて、今日はこの記事から。

TRPGのコスト

TRPGのベネフィット

(ともに『まりおんのらんだむと〜く+』より)

 題名で示した通りなのですが、自分の資源(リソース)で調整がきかないものをコストと呼ぶのは問題があると思います。そもそもコストは生産活動における対価を意味するものであって、何かを成し遂げるために克服すべき課題(プロブレム)と混合してはいないでしょうか。
 簡単に云えば、コストは「○○を得るために、どれだけ支払うのか」という意味であって、「○○を得るために、どれだけ努力するのか」という意味ではありません。後者は生産活動そのものであって、生産活動をするために支払う費用ではないからです。

 その意味で、人的コストをTRPGのコストとして換算するのは間違っています。まりおん氏の用例は「まず人を集める必要がある」、すなわち参加者確保のために必要な労力のことなのでしょうが、労力自体は課題であって経費ではありません。生産活動における人的コストとは人件費、すなわち賃金に他なりません。
 もしTRPGで、参加者に給金を支払うというのなら人的コストがかかります。また、人集めに広告など経費がかさむというのなら、人的コストではないが人集めのための必要経費としてコストに加算されるでしょう。
 
 また、時間をコストに換算するのは、各人がいかなる活動に価値を見出しているかで差異があるという点において、コストに換算するのは難しいかと考えます。
 これには機会費用(opportunity cost)という言葉があます。もし該当する時間の中で最も価値を生み出す活動をしていたならばいくら儲かっていたのか、実際に行った活動を得られたであろう儲けの額に換算して、価値の損得を考えるというものです。
 例えば時給1万円で働いている人が1時間休んだとします。機会費用の考えからすると、彼の休憩は1万円の価値があるわけです。

 もしTRPGの準備時間およびプレイ時間を機会費用で考えるなら、遊び手が就業して入手した時給と比較して、TRPGにかかった時間分だけ働いて手に入れた給金額ほどの価値がTRPGにあるかと考えるわけです。
 5時間プレイしたとすると、時給900円のバイト5時間で入手できる4500円の価値がプレイ時間にあるか、または4500円の機会費用価値がある空き時間を超える価値がプレイ時間にあるのか……。
 まぁ、個人差が大きいものです。
 
 環境コストも人的コストと同様、換算できるのは施設借入にかかる経費や交通費だけであり、施設を用意する努力は課題であって経費ではありません。

 高橋志臣氏が提言した評価コストに関しても、評価を得るために支払った経費、すなわち宣伝費や遊興費こそがコストとして換算されるべきであって、「評価を得るための努力」は課題の範疇です。
 ましてや、結果として得た評価は経費ではないでしょう。経費を払って得たものです。

 結局、資金コストのみがTRPGにおけるコストの問題であって、残りは課題もしくは機会費用の範疇に入るのではないのでしょうか。
 以上が僕の意見です。

 
ラベル:TRPG
posted by 回転翼 at 09:01 | TrackBack(1) | TRPG雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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