2008年05月24日

名を残さなかった先輩の後を歩んでいる 〜TRPGブロガーという者〜

 そろそろ鰻が食べたい季節なんですけど、名店と呼ばれる所でも中々理想的な鰻丼にありつけない。困ったものです。

 今日はTRPGゲーマー論を続けている僕のBlogらしく、TRPG系ブロガーの話。

◆◆◆

 TRPG系Blogは専門的な趣味の世界を扱う業界ですから、普通にTRPGのことを話題にしている分には、部外者の注目を得ることは稀でしょう。おそらく、閲覧者の多くが同じTRPG愛好者かと思います。

 そんなTRPG系Blogで活動しているTRPG系ブロガーは、良くも悪くもアマチュアの有志です。他の業界のBlogにならありそうな、業界関係者が専門的見識を開陳するエキスパートでもなければ、広く情報収集をしてニュースBlogとして活動しているミニコミでもない。
 読者と専門知識、経験、見識などどれもが大して差がない、人によっては読者の方豊富だったりする業界です。もちろん、読者など意識していない日記として話題にしている人の方が多いのでしょう。
 ほんと、草の根です。

 そんな業界ですから、ほんの1年ばかし博識ぶったりしても大した影響力など持てやしません。そもそもTRPGそのものが学生の間で広まったゲームであり、80年代の知識人階級的なヲタク文化の影響が色濃くあります。どこのサークルでも、博識を売りにする田舎名士めいた「先輩ゲーマー」がいて幅を利かせているものです。
 生半可な知識や経験を披露した所で、どこの馬の骨か知らない者に対する評価は冷淡なものです。好意的な評価をするべく活動している人もいますが、彼らの目も限界があります。

 そして当然ながら、人によって今まで培った環境、現在の環境、経験から培った価値観や今後への展望、すべてが微妙に異なるものです。意見や経験など違いがあって当然です。世慣れしていない人は、そうした境遇の違う人が下す評価の冷淡さに打ちひしがれ、静かにBlogを閉じていくものです。

 ほんとに読者に自分のこと伝えたかったら、3年は続けるべきです。3年活動すれば自分を取り巻く環境も変化し、尖っていた開始当初のモチベーション……誰しも、心置きなく喋る場を得れば、人目を引こうと思いっきり実社会の鬱憤話をするものです……も丸くなり、自然体に活動できます。読者の方も3年も経てば、自分がどのような奴か大体察することができるでしょう。
 
 さて、TRPG系ブロガーの多くが草の根の有志なのは冒頭でも云いましたが、まったく業界の注目を浴びていない日陰者なのかと云われれば、それも違います。
 TRPG系Blogは僕のような論考専門Blogも含めて、インターネット開闢以前から各地のサークルで、同人誌や機関紙などの形で行われていました。全国的な交流がなかった時代、多くのゲーマーがTRPGについて語り、論考を書いたものです。サークルの機関紙など読者は10人前後から始まるものですけど、それでも立派な言論活動でした。
 現在、TRPG系Blogを運営している人は、そうした執筆活動をしてきた名もなき有志ゲーマーたちの裔に位置する者たちではないでしょうか。
 彼ら有志ゲーマーの活動は非常に微々たるもので、数え切れないほどの記事が忘れさられたことでしょう。だが、かつて有志がいて、自分たちがその道を歩いている……それで十分ではないでしょうか。

 少なくとも、僕はかつてずっと背中ばかりを眺めるだけだった先輩ゲーマーとようやく肩を並べることができたのですから。
ラベル:TRPG
posted by 回転翼 at 09:01 | TrackBack(0) | TRPG雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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