2005年11月26日

人は呼んでほしい。狗はいらない

 年の瀬が迫っているだけに忙しいです。
 この僕とて専業TRPGゲーマーではないので、年末はTRPGどころじゃありません。 
 
 TVのCMじゃ国内初のプロ競技TCGとかやってますけど、TRPGもプロ競技化して段位を設け、プロGMに給料払うシステムを誰か作らんのでしょうか。そうでなければ、熟練ゲーマーがサークルを作って後進を育てるというガイギャックスの普及モデルが崩壊している現在、「上級者」になること、名乗ることにデメリットはあってもメリットはないに等しいです。

 『ロールプレイング・ゲームの達人』の中でガイギャックスは達人の道程を個人としての完成からサークルを経て、そのゲームのコミュニティ、そしてゲーム業界全般へと貢献の場を広げていくものだと論じています。
 
 プレイ履歴が10年以上あっても、自分の名前で1卓集められない無名プレイヤーはガイギャックスに言わせればまだまだ達人には遠く及ばずということでしょう。しかし、一度会ってそれっきりという付き合いばかりしてきたコンベンションゲーマーには、同じ人と二度遊ぶことすら難しい注文。

 散々、自称上級者を叩いてきた僕なのですが、その僕がポジティブな視点から上級者とは何ぞやと問われたら、やはり「いつでも人を集められる人」と答えます。その上で真の上級者と僭称上級者との境目は、前者は良質なプレイ仲間を呼べるのに対し、後者は自分王国に忠実な取り巻き奴隷しか集めないってことを指摘しておきます。

 良質なプレイ仲間と取り巻き奴隷との差は、全員がプレイに貢献しているのと、誰か1人の楽しみに追従しているのとの差です。良質なプレイは、参加者全員が役割分担……他の人の活躍の場を奪わないのが役割分担の基本……をこなし、連携によってパーティの活躍を広げていきます。これに対して、ダメなプレイは誰か1人が完璧超人になって他の人が拍手団になってしまう状態です。

 RPG日本で鏡さんが言いたい上級ロールプレイというのも、TRPGってのは1人1人がそれぞれ事前にこさえたキャラクターを披露するよりも、みんなでシナリオに取り組んで色々と歓談しながらキャラクターを自然に作っていった方が楽しいよってことなのかもしれません。

 う〜む。
 だとすれば、今のTRPGは事前にキャラを作りすぎるってことなのでしょうか。
 事前に決定することが多すぎるから、「事前にイメージしたキャラクター」に偏重して、「プレイ中に形成されるキャラクター」の方が軽視されるようになったのかな。事前キャラメイクの容量が多すぎるから、完璧超人にまでイメージが膨らんでしまう余地が生まれてしまうのかもしれません。
posted by 回転翼 at 09:01 | TrackBack(1) | TRPG雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

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